応用と個性


これまで「基礎」「基本」となるお話をしてきました。

「応用」と「個性」の意味や違い、使い方を知ることで
「基礎」「基本」の重要性の再認識とそれぞれの目的(Wellness)を明確にしてトレーニングを行えるようにするための大事なお話しです。

⚫︎「応用」の定義

⚫︎「個性」の定義
⚫︎まとめ「応用」と「個性」の使い分け 


応用:基礎基本の組み合わせ。又は基礎基本の進んだ段階(基礎基本の延長)


個性:特有の性質、性格、経験、能力、アイデンティティなど個人を構成する基礎基本の集合体。個人。個体。


応用と個性はどちらも基礎基本の組み合わせ延長ですが少し異なります。



■「応用」の定義

「応用」とは、辞書的な意味合いにおいて・・・

理論や得た知識、能力(基礎基本)を様々な事例や他の分野の事柄に実際に当てはめて用いること。
相手やその場の状況に応じて変化させながら用いること。

基礎基本の進んだ段階(基礎基本の延長)。


「基礎」「基本」となる知識や能力を別の局面で生かすことを「応用」と言います。

すなわち、「基礎」「基本」は、後にさまざまな場面で「応用」を行うための元の知識や能力ということになります。

ですから、「応用力」を発揮するためには、まず基礎基本的な知識や能力を持っていることが前提になります。


どんな応用も基礎基本が土台となっていて、どれだけ複雑な応用も、小さな「基礎基本」単位の組み合わせによって成り立っているのです。


基礎基本を学ばず疎かにしていれば、当然基礎基本の成長はありません。

基礎基本がなっていないまま成長すると応用がうまく出来ず、せっかく積み上げてきたピラミッドは土台から崩れ始めます。

プロフェッショナルと呼ばれる人達は常に基礎基本を欠かさずに繰り返し行います。
基礎基本が自由自在に操れるようになると、基礎基本同士を組み合わせ応用する、ということが出来るようになります。

「基礎基本を元に応用に取り組む」


これが「本当の応用」です。

どんなに上達しても、基礎基本はいつまでも必要で不動なものです。
ピラミッド(応用)を高く大きなものにしようとすればするほどに、しっかりした土台(基礎基本)が必要なのです。



■「個性」の定義

「個性」とは、辞書的な意味合いにおいて・・・

個人または個体・個物に備わった、そのもの特有の性質。個人性。パーソナリティ。
個が持つすべての性質。

個性とは個人が主体で持つ性質の基礎基本の全てです。

一言で言うと「らしさ」でしょうか。


自分自身が持つ特有の性質や性格などが1つにまとまることで「らしさ」が出来ます。

大きく分けて2種類の個性を構成する基礎基本があります。


①生まれ持った先天的基礎基本

②成長過程で身につく後天的基礎基本



①生まれ持った先天的基礎基本

身体、顔、声、体質など

これらは成長過程で変化していきますが、いきなり大きく変わることではありません。

ですがあくまでこれらはベースであり、トレーニングやメイク、ファッションなどで変えていけるものでもあります。

なので素材としての個性です。


②成長過程で身についた後天的基礎基本
日常生活で人と接していく中で培われた人格やコミュニケーション能力、人間性、部活や習い事などで身につけた特技や特性、家族構成、さらには県民性、国民性など
育った環境で左右されます。
見つけ方としては、主観として認識すること、そして客観的に自分を知ることです。



①②は個人を構成する基礎基本で、基礎基本のまとまりにより「らしさ」= 個性になるのです。
基礎基本となる能力や知識、経験、環境は誰かと全く被る事はありません。よって基礎基本はバラバラなので「らしさ」も個人によって変わります。


ときどき「個性」の意味を誤解している人がいます。
個性を表現したいがために、目立ったり変わった事をして周りに迷惑をかけたり、危険をおかしたり、奇抜なことをする人は「らしさ」が個性ではないこともあるということも頭に入れておきましょう。

ありのままの自分を表現した結果、目立ったり変わったりしているなら個性が出ていて良いことです。




■まとめ「応用」と「個性」の使い分け 

このように、応用も個性も基礎基本の延長や組み合わせということがお分かりいただけたかと思います。
本来の応用とは基礎基本のことであり、そして基礎基本が応用だということです。
つまり基本ができて初めて応用ができ、応用ができるということは基本ができているということです。
何でもすぐに応用をしたがる人は基本ができていない人がほとんどです。
そして基本ばかりやっているという人もそれが応用だと気づいていない人が多数だというのが現実です。
基本が育ち、そこから多様な場面で対応をすることが出来ることが応用なのです。
応用が育つというのは、より基本が習熟して研ぎ澄まされるということに他なりません。

応用とは基礎基本の延長。組み合わせ。

個性とは個の持つ全ての性質の集合構成。

基礎基本がないと応用は成立しません。

個性は基礎基本を育てなくても成立します。
ただし「自分らしさ」という基礎基本を丈夫で強く深く作り上げていく事は個性を育てる事にもなります。
個性を揺るぎない大きなものに育てていくことは、「らしさ」をより発揮出来るようになるのではないでしょうか。

それは同時に「自己実現(Wellness)」への近道にもなると感じています。

日々の積み重ねをバカにせずに、基礎基本を怠らず継続して鍛えていくことが、周りとは違う「らしさ」という個性が育っていくはずです。


日々の生き方や取り組む姿勢、時間の使い方、判断の仕方、行動のパターン、心身の実践、信念の醸成、その一つ一つが基礎基本であり応用だということを決して忘れずに、基礎・基本 を主軸に個性を伸ばして欲しいと思います。


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