「食事PartⅡ ② 7大栄養素」
人間が生きていくうえで、身体を動かすエネルギーや、調子を整える栄養素を食事から摂取することは欠かせません。『炭水化物』『たんぱく質』『脂質』『ミネラル』『ビタミン』の5つは5大栄養素と言われ、食事の栄養バランスを考えるうえで必要不可欠です。ここ最近では6大栄養素、7大栄養素などと言われ『食物繊維』『水』なども書かれています。
7つの栄養素には、お互いに助け合う役割もありますが、それぞれ異なる役割もあります。それぞれの特徴や役割、多く含まれている食品についてお話します。
①脂質 ←さらに詳しく
<貯蓄可能なエネルギーとなる栄養素> 糖質の2倍以上のカロリー・エネルギーを生み出します。断熱材のような体温を維持したり、ホルモンの材料となったり、髪の毛や肌の健康を保つ役割があります。
②糖質 ←さらに詳しく
<身体と頭を動かす即効性のある栄養素> 脳や身体活動の直接のエネルギー源です。消化・吸収されて血液といっしょに全身をめぐりエネルギーになります。不足すると体力の低下する、疲れやすくなる、イライラするなどの恐れがあります。
③たんぱく質 ←さらに詳しく
<身体をつくる栄養素> 筋肉や骨をつくる材料になるたんぱく質は、英語で「protein(プロテイン)」といいい、私たちの体をつくる主成分です。筋肉・内臓・皮膚・爪・髪など、体のいろいろな部分を作り出します。おもに魚や肉、卵、大豆、乳製品などにも多く含まれています。
④ミネラル ←さらに詳しく
<身体の調子を整える栄養素> 体を正常に保つ。ミネラルもビタミンと同じく体の機能の維持・調節する、生命維持に欠かせない栄養素です。ミネラルは、体の構成成分でもあり、ケガ防止や予防に役立ち、特に大切なのは骨を作るカルシウムと、貧血を防ぐ鉄です。積極的にとるようにしましょう。牛乳やレバーに豊富です。
⑤ビタミン ←さらに詳しく
<潤滑油となる栄養素> 他の栄養素がうまく働く(代謝)のを助けるアシスト役です。さまざまな機能を調整し、疲労回復や体調を整えるのに不可欠です。
⑥食物繊維 ←さらに詳しく
<胃腸の調子を整える栄養素> 食物繊維には大きく分けて水に溶ける水溶性と水に溶けにくい不溶性の2種類があり、それぞれに違った特徴があります。どちらも体内には吸収されませんが、健康のためには重要な役割を果たしており、第六の栄養素ともいわれ注目されています。
食物繊維は身体への様々な効果が期待され、現在も研究が続けられています。
⑦水 ←さらに詳しく
<水は生活活動の基盤> 私たち成人の身体の約6割占めているのは「水」です。新生児の場合は約8割占めており、水は命の源と言えます。
7大栄養素は水!?それとも
「フィトケミカル」
植物は自身の体を守るために、色素や香り、辛味成分やネバネバ成分を出しますが、これらの多くが、このフィトケミカルです。
フィトケミカルは必須栄養素ではありませんが、体にとって良い作用をするため、健康のために摂取したい重要な成分であることが明らかになってきています。
フィトケミカル効果
抗酸化作用による老化予防
代謝の促進
免疫力向上
脳機能の強化
etc……
バランスの良い食事
バランスの良い食事とはどんな食事でしょうか?それは、主食・主菜・副菜がそろったものです。
主食というのはすぐに連想しやすいご飯などの糖質のことです。主菜は体の組織をつくるタンパク質や脂質、副菜はビタミンやミネラルを含んでいるものです。
栄養バランスのとれた食事は健康な体を作るために欠かせません。私たちが生きていくための「基礎」作りと言っても過言ではありません。食事の栄養素はバランスよく摂取することで効果的に働きます。
一つひとつ栄養素についてお話します。
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