理想の立ち方・歩き方 重心
はじめに
正しい知識を身につけてウォーキングをするだけで、特別なトレーニングをしなくても身体を支えるための全身の筋肉(インナーマッスル)は造られていきます。
ウォーキングは筋肉を付けるだけが目的ではありません。
古い細胞と新しい細胞を入れ替える事(代謝)で常に質の良い身体(コンディション)を保つ事が出来る優れた運動です。
正しいウォーキングを行うためにはまず、人間の身体の構造を理解したうえで、正しい立ち姿勢を身につけることから始まります。
トレーニングの基本はニュートラルの立ち姿勢
理想の身体の重心
ここでは正しい立ち姿勢での重心について考えていきます。
「立つ」という姿勢で大切なことは、「安定性」と「疲れにくさ」の2点です。
正しく立っていればどこにも負荷はかからず、安定してるため疲れずにずっと立っていられる事が可能です。
皆さんに目指して欲しい理想の重心を乗せる位置!!
*内くるぶしの前下、ちょうど土踏まずアーチの真ん中に当たります。
大抵の方は、つま先又は踵の一方に重心が偏ってたり左右どちらかに傾いていたりすると思います。
重心が前後左右に偏ることで「ハムストリングス」(太ももの裏にある筋肉)や内転筋などの内側、足の裏側の筋肉が使われにくい状態になり筋肉は衰えてしまいます。
そうなると当然、歪みは悪化し姿勢が悪くなるうえに、足裏のアーチ(土踏まずの部分)を崩し正しい姿勢を保つ事も出来なくなってしまいます。
こうした姿勢の歪みは、立っているだけでも疲れてしまい、長時間立つのも難しくなります。
身体の歪みやアーチの崩れは、歩行も含め様々な動作に悪い影響が及ぶことになるのです。
重心が偏ってしまう理由についてはさまざまなことが考えられます。
重心が偏っている場合、本来使われるべき筋肉が使われずに弱わってしまっている可能性が大きいです。
多くの場合は「猫背」か「反り腰」のどちらかに当てはまります。
【猫背タイプ】
背中が丸まり、耳や肩が前に出てしまっています。
*特徴*
硬くなっている筋肉・・・肩甲骨まわり・背筋・お尻周り・太もも裏
弱くなっている筋肉・・・腹筋・太もも前
【反り腰タイプ】
腰が反っていて、おなかが前に突き出ています。
*特徴*
硬くなっている筋肉・・・腹筋・太ももの前側
弱くなっている筋肉・・・背筋・お尻・太ももの裏側
では、自分の立ち姿勢がどうなっているかきちんと確認してみましょう!
立ち姿勢を診るポイント
理想の立ち姿勢とは、横から見て、
➀耳
➁肩先
➂太もものつけ根の骨
➃ひざ
➄くるぶし
この5つのポイントが一直線になっています。
➀頭は身体に対して垂直に乗っていますか?
→頭が身体に垂直に乗ると首と肩に力みがなくなります。
➁肩甲骨を寄せる事はできますか?
→肩又は肘を後ろに寄せて胸筋を開くようにしっかり肩甲骨を寄せましょう。
➂骨盤を前後に倒したり寝かせたり出来ますか?
→骨盤に手を当てて立っている状態を確認しましょう。
➃膝の後ろはしっかりと伸びていますか?
→O脚又はX脚ように膝の向きが正面を向いていないとと膝が曲がりやすくなります。真っ直ぐ向けるように注意しましょう。
➄足の向きは正面を向いていますか?
→ポイントは足の親指に重心がしっかりと乗っているのか確認しながら向きを探ります。次の理想の立ち方で詳しくお話させて頂きます。
上記のポイントを意識しながら正しい姿勢を作ってみてください。
正しく立つことで、どこにも負荷はかからず、安定して疲れずにずっと立っている事が出来るようになります。
正しい立ち姿勢をつくるためにも「重心」について常に意識するようにしてください。
専門家の間でも立ち姿勢による正しい重心の位置について良く議論されます。
重心を置く位置はここだ、あそこだとそれぞれの意見や考えが微妙に違います。なぜなら人間という身体の基本的な構造は同じでも、生活習慣などにより歪み方、動作の癖、筋肉の付き方と、1人として同じ人はいないからです。
人によって重心の位置も身体の状態によって微妙に変化します。これまで「正しい」や「良い」と言う言葉を使ってお話をしてきていますが、厳密に言えば「正しい」「良い」という言葉よりも「理想」という言葉を使うのが良いと私は思っています。
正しい姿勢→理想の姿勢
正しい立ち方→理想の立ち方
正しい歩き方→理想の歩き方
というように「正しい」を「理想」に置き換えてお話を読み直してみて下さい。
「理想」というのはそれに向かっていけるように導いてくれるもの。道を照らしてくれる光です。
理想がなければどこに向かってトレーニングを積んで行けばよいのか分からなくなります。トレーニングをする目的、トレーニングで目指すものを見失わないように自分がどうなりたいのかという「理想」をしっかり持ってください。
皆さんが求める「Wellnes」に向かって「理想」の身体を造るためにも身体の基礎である足造りをしてください。
そのために握力、指手の力を付けたりウォーキングを繰り返し行なっていきましょう。
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