【ATP アデノシン三リン酸】
Adenosine TriPhosphate / ATP
アデノシン三リン酸(ATP)
ATPとは
ATPとは 筋肉を動かすために必要なエネルギー源で、とても重要な働きをしてくれています。
ATPから1つのリン酸が離れ、ADP(Adenosine Di-Phosphate:アデノシン2リン酸)に加水分解される際に生じるエネルギーを利用し、筋肉運動を行います。
筋肉内に貯蔵されているATPの量はごく限られている為、運動を続けるにはATPの「再合成」や「産生」が必要となります。ATPを再合成あるいは産生する経路は大きく3つ存在し、それぞれ「クレアチンリン酸系」「乳酸系」そして「有酸素系」と呼ばれ、これら3つは特徴が違う経路によって筋肉にエネルギーを供給しています。
ATPは身体を動かすのに無くてはならない物質であり、私達の生命活動のエネルギー媒介物質です。故に「生体のエネルギー通貨」とも言われています。
身体活動や運動のためのエネルギー代謝の仕組みを理解してトレーニングに取り組んでください。
運動のためのエネルギー供給
◎クレアチンリン酸系(ATP-CPr系)
半永久的にエネルギーを作り続けるエネルギー供給系が有酸素系です。
運動強度が低く長時間働く場合はグリコーゲンの減少とともに、脂肪がエネルギー源に切り替わっていきます。
この経路は大変複雑で、また代謝の過程で酸素を必要とする好気性代謝の為に、先に挙げた2つのエネルギー供給系と異なり瞬間的なエネルギー供給には不向きです。しかしながらエネルギーの供給量が大きいため、有酸素系のATP再合成によって長時間の運動が可能となります。
細胞内のミトコンドリアによって代謝が行われて、複雑な過程を経て処理されますが、最終的に炭水化物が水と二酸化炭素に分解されます。これらは解糖系・クエン酸回路・酸化的リン酸化(電子伝達系)の3つの代謝に分かれて多くのATPを再合成する事が可能です。
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炭水化物、たんぱく質、脂肪を摂取した人体で消化吸収された分子は三つの段階(解糖、クエン酸回路、電子伝達)を経てエネルギー源となるATPをつくります。
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