運動神経の鍛え方(BODY)
運動神経の鍛え方(BODY)
「運動神経」、一般的に皆さんが会話の中で一度は使った事のあるであろう「運動神経がよい」「運動神経が鈍い」「運動が得意」というように、皆さんが鍛えたいと思っている「運動神経」についてお話ししていきます。
運動神経とは
運動神経(うんどうしんけい、ラテン語: nervus motorius)とは、体や内臓の筋肉の動きを指令するために、体の隅々にまで網の目のように張り巡らされた、連絡を取り合うネットワークのことで、身体を動かすために関わる全ての神経の総称である
「運動神経が良い」とはどういうこと?
例えば
ボールが自身に向かって飛んできます。
↓
「ボールが自身に向かって飛んできている」という情報が目から脳へ伝わります。
↓
ボールに当たらないように「よけよう」と思い、脳から各筋肉へ、ボールを「よける」ための的確な指令を出します。
↓
すると指令を受けた各筋肉が動き、身体がボールをよける動作をします。
このように、人間は一瞬の動きを行う時に、五感で察知した情報が脳に送られ、 自身がそれにたいして取るべき動きを判断し、 脳が各筋肉へ指令を出し、身体が然るべき動きをする、という一連の流れによって身体の動きが決まります。(反射運動は異なります)
「運動神経がいい人」というのは、五感から得た情報をより的確に脳に送り、瞬時に状況判断し、瞬時に的確な取るべき動きを判断し、各筋肉へ指令を送り、指令通り(思い通り)に身体を動かせる人です。
ボールが飛んできた際、たとえ筋肉がもりもりでもボールに当たるかもしれません。
よけられたとしても、動きが、ぶきっちょ、ぎこちなかったり、慌てふためいたり、しまいにはよろけて転ぶ人…
身軽に危なげもなくサッとかわす人といろいろです。
この場合は、身軽に危なげもなくサッとかわせた人が、やはり「運動神経が良い」と言えるでしょう。
つまり、運動神経が良いというのは筋肉だけをモリモリと鍛えるのでなく、この神経回路も同時に発達させていく事が重要です。
筋肉を鍛えるトレーニングと同時に、神経回路を向上させる運動をすることで、身体を思い通りに動かせるようになります。
身体を思い通りに動かすために必要なのは?
身体を思い通り動かすためには、まずは自分の体が行っている動きを理解することが大事です。
例えば、遠くの物を取るときには、、、
「物の位置を目で把握」「手を伸ばす」「体を倒す・捻る」「体幹を固める」「物を掴む」という単一動作が同時に起こっています。
このように、単一動作の点と点とを神経が結び、いくつかの動作が複合的に起こっています。
運動を司る神経が、いくつかの動きを同調させることで、様々な複雑な動きをスムーズに行う事を可能にしています。
周りの状況や環境にあわせて、各人が持つ身体能力(筋力、持久力、柔軟性、スピード、バランスなど)の運動要素を同調させて、身体の機能全体を調整しながら、思い通り身体をコントロールする能力(連結能力)をコーディネーション能力といいます。
「身体を思い通りに動かせる」=「コーディネーション能力が高い」
身体を思い通りに動かせるようにするためのコーディネーション能力の要素は次の7つに分類できます。
●連結能力
身体の関節や筋肉の単一の動きを同調させタイミングよくスムーズに体を動かす能力
●リズム能力
動きをまねしたり、イメージを現実化する能力
●バランス能力
動作中でも正しい姿勢を保つ、崩れた姿勢を素早く立て直す能力
●反応能力
五感から得た情報を合図に、正確に素早く適時適切に反応対応する能力
●識別能力
手や足、頭部の動きと視覚の関係下で、道具などの操作を上手く使いこなす能力
●定位能力
相手や味方、道具を使うスポーツであればボールなどと自分の位置関係など、周囲の状況を正確に把握しながら動きの変化を調整する能力
●変換能力
状況の変化に合わせて、動作を素早く切り替える能力
コーディネーション能力を高めるために
コーディネーション能力は子供から大人まで老若男女問わず、全ての方にとって重要であることは、容易に想像がつくと思います。
運動や競技のためのコーディネーション能力向上を目的としているは勿論、日常生活や仕事での健康や安全といった観点から、起こり得る様々な状況に対応する力、不意なケガを未然に防ぐためにも必要な能力であるといえます。
【子供の場合】
子供が運動している場面において、ぶきっちょ、ぎこちない、下手な動きをしているのを見ながら「運動神経が悪い!」と考える方は少なくありません。
しかし、子供は運動神経が悪いのではなく、「運動経験が少ない」ことが、ぶきっちょ、ぎこちない、下手な動きに見える原因なのです。
解決方は至って単純です。
運動に関しての経験が少ないのだから、様々な事を幅広くたくさん経験させてあげれば良いのです。
未熟な身体に、筋肉をつけるような単一トレーニングは必要ありません。まずは、身体を意のままに動かせる神経(運動神経)を構築してあげてください。筋トレをしたい場合は、専門家に相談してみると良いでしょう。
【大人】
『強化したい、衰えた部位の単一トレーニング』
+(と合わせて)
『様々な状況に対応するためのコーディネーション能力』
基本的に子供も大人もコーディネーション能力を鍛える方法は変わりません。
大人の場合は、子供と違って、目的に合わせて強化したい部位や歳を取るにつれて機能が衰えてきた部位に対しての単一トレーニングと合わせてコーディネーション能力も鍛えていく必要があります。
「毎日ランニングをしているから大丈夫!」
「スクワットや腕立て伏せを日課にしているから大丈夫!」
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
実は、単一のトレーニングでは、様々な状況に対応するためのコーディネーション能力を鍛えることは正直難しいです。
ですから、心肺機能、体力や持久力が衰えていればウォーキング、ランニングでは持久力を鍛え!
筋力に衰えを感じれば、腕立てやスクワット、段差を上り下りするステップ運動などによって筋力を鍛えた上で、
それらと合わせて、各人がもつ目的によって実施する運動を変えたり、または目的に応じた複数種類の運動を実施することで、身体を思い通りに動かせるようになり、トレーニング効果を実感できます。
まとめ
BUNGOgymではただ単に筋力トレーニングだけを行うのではなく身体を思い通りに動かせるようにコーディネーション能力の向上にさせるためのトレーニングにも力を入れています。
今では、スポーツの分野を中心として、コーディネーション能力を高めるための体操や運動をする場が提供されたりしています。
普段運動をされていない方はもちろんのこと、よく運動をされている方にも「プラスアルファ」の要素として、様々なスポーツに挑戦したり、コーディネーション向上を狙ったトレーニングなど取り入れてみてはいかがでしょうか?
是非一緒に、健康な身体と豊かな人生を手に入れましょう。
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