食道

食道

食べ物は口(口腔)で細かく噛み砕かれ、喉を通って『食道』へと進みます。

食道はのど(咽頭)と胃を結ぶ筒状の臓器です。

食道自体には消化や吸収の機能はなく、口から入った食べ物や飲料を胃まで輸送する役割を果たしています。

♢食道のしくみ♢


食道は3つのセクションに分けられます。

「頸部食道」
のどから鎖骨の辺りまでを言います。

「胸部食道」
最も長い食道で大動脈、気管支、心臓など重要な器官と隣り合っています。

そして、横隔膜から食道・胃接合部(噴門部)までの最も短い部分が「腹部食道」です。

また、食道には生理的狭窄といって、もともとくびれて狭くなっている部分が3カ所あります。

食道の入り口部分が「第1狭窄部」
気管支が交差する部分が「第2狭窄部」
胃液が逆流しないよう狭くなっている部分が「第3狭窄部」となります。

♦︎食道の長さはどれくらい?♦︎


食道の長さは成人で25㎝~30㎝ほどあり、
長径約2㎝、短径約1㎝の楕円形をしています。
普段の食道は前後につぶれて閉じており、食べ物が通るときにだけ、大きく広がります。
壁の厚さは4ミリメートル程の管であり身体の中央を通っています。

♦︎食道を通過する時間は?♦︎


食べ物は、液体で1秒~10秒、固形物で30秒~60秒ほどで、食道を通過していきます。


♢食道の働き♢


♦︎飲食物が食道を通過する動きとは…♦︎


食道は歯磨き粉をチューブからしぼり出すようなイメージです。筋肉の管を収縮させて水や食べ物を胃の方へ送っていきます。

♦︎どんな体勢でも食道から胃へ通過します♦︎


例え逆立ちしていても、無重力空間であっても飲み込んだ飲食物は食道を進み胃に到着します。
この食道などの消化器が、筋肉を収縮させて内容物を移動させる動きを『蠕動』(ぜんどう)と言います。
食道は入口だけでなく、その出口も食べ物が通過する時以外は閉じられています。

食道の出口が上手く閉まらず胃液が食道の方まで逆流してしまう事を『逆流性食道炎』と言います。

⚠️こんな症状があったら要注意⚠️

・飲食後に胸焼けをしてしまう。

・喉に酸っぱい物や苦い物が込み上げてくる。
・ゲップが出てしまう。
・飲食時胸の当たりに手を当ててさするような仕草をしてしまう。etc……

近年ではストレスによる炎症も逆流性食道炎に多く関係していると言われています。
食生活のバランスや心のバランスに私たちの身体は素直に反応します。

~飲食物の通過にとても大切な食道~

出来ることから意識してみましょう。
食事においては、タンパク質や脂質が多いと胃液の分泌が増えるので、このような症状が当てはまる方は控えめにしていくことが重要になってきます。


併せて心のケアも欠かせません。

ストレス社会と言われ、色んな角度から気がつかないうちに負担がかかってしまっている方が多いと思われます。

ストレス発散方法を見つける事で身体への負担も軽減に繋がります。


食事も心のケアも出来ることから始めてみましょう!!


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