筋肉の役割りと働き

筋肉(基礎知識)続き.....。

筋肉は身体を動かす以外にも下記のように多岐にわたり様々な働きを担っています。ここでは1つ1つ説明していきます。

「身体を動かす、身体を安定させる」
「衝撃の吸収、血管・臓器の保護」
「ポンプの役割」
「熱をつくる、代謝を上げる」
「免疫力を上げる」
「ホルモンの産生」
「水分を蓄える」

①「身体を動かす、身体を安定させる」
骨格筋は、筋肉の中でも骨と骨をつなぐようについており、歩く、走る、座るなどの動作も、筋肉が伸び縮みすることで、成り立っているのです。
また骨格筋が関節を安定させることで姿勢を保ち、正常な動きをすることができます。
私達は、常に重力の影響を受けており、身体を支えるだけでも多くの筋肉を必要とします。
筋肉は骨、関節、骨格筋の3種類の司令塔として神経と協力することで実現しています。
筋肉の「動作を生み出す」働きを維持することは、健康的に過ごすためにも重要であるのは明らかですね!

②「衝撃の吸収、血管・臓器の保護」

外部の衝撃から、身体をまもるのも筋肉の役割です。
(平滑筋)は心臓を除く内臓や血管などの壁をなす筋肉です。
骨などを衝撃から守ってくれます。
転倒した際にも筋肉があるのとないのとでは骨折するリスクが軽減されるのは一目瞭然です。
特に高齢者の方の転倒による大腿骨骨折は骨粗鬆症も原因の一つですが、筋肉があることによって骨折のリスクを減らす事は可能です。
またこの筋肉も常にトレーニングや運動によって動かしておくことで柔軟性が保たれ更に保護する機能が高まります。

③「ポンプの役割」

筋肉は体内の物質の貯蔵・運搬において、重要な役割を果たしています。
心臓(心筋)から押し出された血液は、身体の隅々までめぐって静脈を通り再び心臓に戻ってきます。
心臓から離れた場所になるほど、送り出された血液の勢いは弱まります。
その時、心臓(心筋)以外の身体のあらゆる筋肉が伸び縮みすることで、静脈に圧力がかかり、血液の循環が促進され血液が心臓に戻る助けとなります。同時にリンパの流れにも作用します。
この作用は「筋ポンプ作用」と呼ばれ、
私達にとってとても重要なものです。
※骨格筋の収縮は、静脈中の
中でも、心臓からもっとも遠い足に巡ってきた血液を心臓に押し戻す時に重要な役割を果たすのが、「ふくらはぎ」の筋肉であり、
その働きから「第二の心臓」とも呼ばれています。

④「熱をつくる、代謝を上げる」

私達は常に体温が36度から37度を保たれるようになっています。
体の熱生産の約6割を筋肉が占めています。
筋組織が収縮すると熱を産生します。
この過程を「産熱」と呼び体温の維持に用いられています。
生命維持という点においても大切な熱を発生させるため、筋肉は常に、エネルギーを消費しています。
その主なエネルギー源は糖質と脂質です。
筋肉が多いと、この熱の発生量(基礎代謝)も増えるため、代謝がアップし、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病の予防にもつながっていきます。
何も使われない筋肉は代謝の過程で再生されずに減っていきます。使われない無駄な筋肉は身体にとって負担になるために削ぎ落とすんでね。
これを「廃用性筋萎縮」といいます。
逆に普段身体を動かして刺激がはいっている筋肉はしっかりと維持されます。

⑤「免疫力を上げる」

筋肉は人間の免疫力にも関係があります。
リンパ球を始めとする免疫細胞は、グルタミンというアミノ酸によって活性化されます。このグルタミンは、筋肉内に多く蓄えられていることから、筋肉が減ってしまうと免疫機能が低下してしまうといわれています。 

⑥「ホルモンの産生」

骨格筋が産生するホルモンの主な役割には、筋肉や骨の形成や再生、抗炎症作用、糖質や脂質の代謝への関与、心筋細胞や血管内皮細胞の保護などがあるといわれています。

⑦「水分を蓄える」

私達の体の中で、最も大量の水分を保持しているのは、実は「筋肉」です。 
水分不足はパフォーマンス低下を招きます。そのままトレーニングを行えば、トレーニング効率が落ちるのは分かると思います。
喉が乾いたと感じる時には身体の水分は2%が減っていて脱水に近い状態にあります。
脂肪量が多い女性にくらべると、筋肉量が多い男性のほうが体内総水分量は多く、健康な成人で、体重の60%前後(男性60%、女性55%)となっており、中でも体重60kgの成人男性は、約15kg~20kgもの水分が筋肉に蓄えられています。
筋肉の量が少ない、柔軟性が無い人は水を飲んでも身体に貯めておくことが難しく、脱水症状を起こしやすくなり、筋肉量が大きく減りやすい年配者の場合、体の中の水分が5kg~10kgも減ってしまっている場合もあり、毎年、年配者に熱中症を発症する方が多い理由の一つになっています。
喉が乾く前にこまめな水分摂取を心がけましょう。


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