目的と目標を定める

【あなたは何のためにトレーニングをするのか?】


トレーニングは、目的と目標に合わせた様々なやり方、トレーニング方法があります。

まず何を持ってトレーニングに挑むのか目的をしっかりと定める事で、確実、着実に目的に近づくことが出来ます。


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ここでは目的と目標の意味と違いを理解して
『そもそもなぜトレーニングをするのか?』を一度考えてみてください。

目的を明確化出来れば、トレーニングを継続するためのモチベーションとトレーニングの質向上に繋がります。


「目的」と「目標」とは

目的と目標の意味と違いについて

【目的】
♢目的は目指す姿であり、最終点・ゴール♢
今後の自分はどのようにしていきたいのか、どのようになりたいのかという。将来へのビジョンを指しています。


目的の英単語は「purpose」
目的以外に、
意図(ものの使用の)用途、
(目的達成への)決心、決意、効果、適切実現しようとするという意味があります。

目指すものに対する行動の理由が重視されたり、それを実現しようとする強い意志も「purpose」には含まれています。

最終的に成し遂げようとする事柄であり、
最終的に目指すべき到達点
「何のために、なぜ」などの「終点」ゴールを指します。



【目標】
♢目標は通過点・目印♢
目標は目的を実現させるためにどのようにしていくのか……
その過程を具体的に設定していくことです。それぞれのもつ「目標」はトレーニングそのものの内容に関わってくることになります。

英単語には「aim」や「target」
が使われます。
「aim」は、ねらいをつける、向ける、
「成し遂げる為の何か」など

「aim」の特徴としては、目標にたどり着くまでに努力をするというニュアンスがあることです。
つまり「目標」という意味の言葉です。

一方、「target」は、的(まと)、標的、目標など「的」という意味もあるように、具体的で数値化された目標という意味に合う言葉です。
目的を達成するために設けた具体的な手段
「何を、どのようにする」などの過程を指します。



「目的」と「目標」の違い


「目的」と「目標」ともに言えることは目指すものという意味を持っているということです。


【目的】
目指すものの内容に重点が置かれ、長期的になり抽象的になる傾向がある。


【目標】
目指すものの地点や数量などに重点が置かれるため『目的』よりも具体的となる。
一つの目的に対して複数の目標を掲げるのが基本構造。

 

♢「目的」と「目標」の違いがわかる例♢


スポーツ選手がある大会で優勝を目指しているとします。

この場合、スポーツ選手にとっての「目的」とは大会での優勝です。

そしてこのスポーツ選手にとっての「目標」は、大会で優勝するために掲げられる具体的な手段(方法)となるので、、、
「メンタルを強化する」「怪我を治して体調万全にする」「パワーを付ける」「ジャンプ力を10センチ上げる」「100m走で11秒を切る」「今の持っている技をもっと磨きたい」「新しい技を習得する」「相手の情報収集や分析をする」といった具体的な内容になります。

⚠️注意⚠️

目的が手段に変わらないように!!

目的を考える際に、

・目標が目的化してしまう

・手段が目的化してしまう

・目的から外れた目標や手段を選んでしまっている

という落とし穴があります。


本来目的を達成するための手段だったものが、いつの間にかその手段を行うことが目的となってしまう場合があります。
目標ばかりに注目してしまい、目標が目的のようになってしまわないことです。

良くある例としては
目的と手段のすり替わりです。


筋力トレーニングをすることで筋肉を付ける事や、トレーニングする事自体が、いつの間にか目的になってしまっているのです。

本来の目的である、「大会で優勝する」ということが忘れられてしまっては正しいトレーニングができなくなります。
トレーニングはあくまでも手段でしかありません。


目的を達成するためのマネジメント方法


どんなことでも6W1Hの疑問詞で考える事が重要です。


いつ(When)

どこで(Where)

だれが(Who)

何を(What)

なぜ(Why)

どれを(Which)

どのように(How)


「7つの疑問」を繰り返すことで手段、目標、目的に近づきます。

目的が具体的・本質的になり、目的であったものが目標に変わることもあるでしょう。
そうすることで具体的な手段が見つかってきます。
手段を行った後、目的と目標が明確になっていればフィードバックする事も可能です。

目線を下げれば下げるほど、より具体的な手段が見つかります。
また目線を上げれば上げるほど、明確な目的が見えてきます。

目的と目標を正しく使い分けることが、目的を達成するためのマネジメントを可能にしていきます。


ところが、多くの競技者が、この手段と目的が入れ替わってしまっていることに気づいていない人も珍しくありません。
要するに手段だったはずの

「トレーニングで筋肉をつける」ことがいつのまにか目的となってしまっているのです。

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その結果……競技に対しての結果よりも身体を鍛えようと考えるようになってしまい、目的はトレーニングをして身体を鍛えることになっています。

それでは本末転倒です。


♢自己実現への見極め♢

第一に、スポーツ選手におけるパフォーマンス向上のための実践を目標にできるかどうか、目的に向けてそれを実践し続けられるかどうかが、競技者として成長できるかという分岐点です。

これはスポーツ選手だけに限らず勉強や仕事、趣味などあらゆる事にも言えることです。

手段に固執するあまり、目的を見失ってしまわないように心がけましょう。



『まとめ』


「目的」「目標」の違いがお分かり頂けたでしょうか?

トレーニングをする上で「目的」を設定する事は重要です。

この目的を途中で見失ってしまい、結果的に全く関係のないトレーニングをしてしまっている人がほとんどです。

目的を達成するための目標が決まれば、具体的な行動に落とし込めるなどさまざまなメリットがあります。

その目標が達成できれば、目的に近づいていることが実感できるので、さらにトレーニングが楽しくなり好循環が生まれるでしょう。

今後、皆さんに行って欲しいトレーニングの紹介をしていきますが、それに伴い各人が持つ目的の実現のために目的と目標の違いと重要性について理解を深め、自己実現(Wellness)に向かって個々のトレーニングにお役立て頂けたらと思います。

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