膀胱(ぼうこう)

膀胱(ぼうこう)


膀胱は、腎臓で作られた尿を一時的に貯めておく臓器です。

◻️膀胱の仕組み◻️


膀胱の粘膜は、伸び縮みする尿路上皮(液体を貯める場所にある)膀胱の他にも、腎盂、腎杯、尿管、と様々な器官にあります。

尿量によって、大きさや形が変化するのが特徴です。

▹膀胱の位置

膀胱は、恥骨結合の後ろに位置します。

後方は男性と女性では違いがあります。

男性…直腸の前、前立腺より下に位置します。
女性…膣の前、子宮の下に位置します。

▹膀胱の筋層は3層構造


膀胱の筋層は、「外縦層」「中輪層」「内縦層」の3層からなり、中輪層は内尿道口を取り囲み排尿筋を構成します。

※排尿筋を膀胱収縮筋、膀胱平滑筋ともいう。

膀胱の壁は、皺(さび)と呼ばれる滑らかなヒダになっており、平滑筋も含まれます。

▹膀胱三角とは


膀胱三角は、膀胱内にある左右の尿管口と内尿道口のことをいいます。

膀胱三角には、ヒダがなく平滑(ツルツルしている事)であるとされています。

膀胱の尿量が増えても、膀胱三角の大きさは変化しないということも特徴です。

◻️膀胱の働き◻️


膀胱には、尿を一時的に貯めておく働きがあります。

貯めれる量は約300~500㎖程ですが、これには個人差があります。

▹貯めるだけが働きじゃない?!


膀胱と深い関わりがあるのは…「脳と神経」

膀胱は脳からの司令を受けて、神経が働き「蓄尿と排尿」の役割をします。

◎蓄尿
膀胱に尿が150~300㎖程貯まると、膀胱壁が伸展し、下腹神経(交感神経)の作用で排尿筋は弛緩します。

(尿を沢山貯めるため)
下腹神経は内尿道括約筋を収縮
尿が漏れないように締める働きをします。
骨盤神経を通るオヌフ核を興奮させ、
陰部神経(体性神経)を通じて外尿道括約筋を収縮
こちらも尿を通さないために働きますが、違いは意識的に調整が出来ることです。

◎排尿


膀胱に尿が300~500㎖程貯まると、骨盤神経(副交感神経)は活発になり、尿意が高まります。
大脳から尿意を伝えられ、脳管から橋排尿中枢が発動する事を「排尿反射」といいます。
胸腰髄交感神経中枢は抑制されて下腹神経(交感神経)の活動は低下します。
仙髄の副交感神経を行進させ、骨盤神経を通じて排尿筋を収縮します。
(この段階で尿を出します)
さらに骨盤神経は内尿道括約筋を弛緩させます。
(例:歯磨き粉のチューブを絞り出すようなイメージでさらに尿を押し出します)
排尿反射で仙髄のオヌフ核の活動を抑制して外尿道括約筋を弛緩します。
(最終段階として、意識的に唯一動かすことができる外尿道括約筋を緩めることで、排尿の準備が整い体外へ排出)
排尿

というのが排尿の流れになります。


▹尿を我慢してしまうのは良くないことなの?


一時的ならば大きな問題にはなりませんが、習慣化してしまうと、身体への影響が出てしまう事があります。

それぞれ内臓の大きさには理由があり、構造が変わってしまうと病気になるリスクを高めてしまう場合があります。

尿を我慢する事で膀胱が伸びてしまうと、尿の容量が増えてしまう事により、尿の制御をする外尿道括約筋も伸びてしまい、頻尿になったり尿閉という深刻な状態を引き起こす可能性もあります。

◻️まとめ◻️


私達自身の生活習慣に、大きく左右されやすい臓器です。

膀胱はとてもデリケートな臓器で、状況に応じてその都度変化をし、意識的にもコントロール出来る二面制があります。

日頃から意識的に水分補給をし、膀胱へのストレスにならない行動を習慣化していきましょう。


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